髄膜炎菌ワクチンの接種
監修︓ 脳神経内科 千葉 川⼝直樹 先⽣
成人小児
髄膜炎菌感染症のリスクをできるかぎり低下させるために、髄膜炎菌ワクチンの接種が必要です。
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※ワクチンを接種しても髄膜炎菌感染症を完全に予防できるわけではありません。
国内においては侵襲性髄膜炎菌感染症による死亡例も報告されています。
ある症例では本剤投与開始から4ヵ⽉後に発熱、寒気、⼿のしびれが発現し、⼊院から約6時間後に症状が悪化、重篤な低⾎圧(ショック)に対する治療とともに抗菌薬が投与されましたが、⼊院から約12時間後に死亡に⾄るという急激な経過をたどっています。早期に治療を開始することが重要です。
小児
また、ソリリス®の治療を受ける患者さんでは、髄膜炎菌のほか、肺炎球菌やインフルエンザ菌b型(ヒブ)に よる感染症にもかかりやすくなります。小児の患者さんでは、これらのワクチンを未接種の場合は、これらの感染症が重症化する可能性があるため、ワクチンの接種を推奨します。