補体抑制療法における髄膜炎菌感染症のリスク管理
中野貴司 先生
川崎医科大学 小児科学 教授
エクリズマブ/ラブリズマブによる補体抑制療法下では、補体依存性細胞障害を阻害するため髄膜炎菌感染のリスクが高まると考えられています。本コンテンツでは、髄膜炎菌感染症の発症初期は感冒やインフルエンザなど他の一般的な感染症との鑑別が困難であること、補体抑制療法下では常に髄膜炎菌感染症を念頭において診断や治療にあたる必要があること、「患者安全性カード」の提示や、カルテ上への患者背景明示により髄膜炎菌感染症のリスクについて対応する医療者で情報を共有することの大切さについて解説しています。本解説が先生方の実臨床にお役に立てれば幸いです。