本症例及び海外の死亡症例の経緯から、髄膜炎菌感染症を疑う臨床症状の確認、早期診断及び適切な抗菌薬の投与等の早期治療開始の必要性が示唆されており、適切な抗菌薬の投与開始が遅れないようにすることが重要です。
髄膜炎菌感染症は、早期に診断及び抗菌薬の治療を開始しないと致死的な転帰あるいは死亡に至ることがあります。
髄膜炎菌感染症が疑われる場合、あるいは否定できない場合には下記の対応を行ってください。
本症例及び海外の死亡症例の経緯から、髄膜炎菌感染症を疑う臨床症状の確認、早期診断及び適切な抗菌薬の投与等の早期治療開始の必要性が示唆されており、適切な抗菌薬の投与開始が遅れないようにすることが重要です。
髄膜炎菌感染症は、早期に診断及び抗菌薬の治療を開始しないと致死的な転帰あるいは死亡に至ることがあります。
ソリリス® 投与中に発熱等が認められ髄膜炎菌感染症が疑われる場合あるいは否定できない場合には、血液培養を含む必要最低限の検査を実施した後、起因菌の判明を待たずに髄膜炎菌を標的とした抗菌薬* 1)を投与開始し、起因菌が判明した後に適切な抗菌薬に変更してください。また、侵襲性髄膜炎菌感染症の場合には感染症法に基づく届け出が必要です2)。抗菌薬使用後の血液・髄液培養では、原因菌の同定が困難な場合があることをご留意ください1)。
詳細はソリリス®適正使用ガイド(全身型MG、NMOSD)をご参照ください。
* 細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014 では、第三世代セフェム系抗菌薬(例:セフォタキシム、セフトリアキソン等)の抗菌薬療法が推奨されています。
セフォタキシム:2.0g・4~6時間前に静注または点滴静注(1日最大投与量12g、保険適用は4g)
セフトリアキソン:2.0g・12時間毎に静注または点滴静注(1日最大投与量4g)
用法・用量については最新の添付文書を参照ください。
1) 細菌性髄膜炎診療ガイドライン作成委員会編.細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014.東京:南江堂;2014.
2) 厚生労働省ホームページ、侵襲性髄膜炎菌感染症
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-09-01.html
注意すべき症状のいずれかが認められた場合は、直ちに担当医師または緊急時受診可能医療機関に連絡してください。
発作性夜間ヘモグロビン尿症
非典型溶血性尿毒症症候群
全身型重症筋無力症